はじめに(塗装屋への発注は難しい?) (有)小柳塗工所ホームページにご来場ありがとうございます。 弊社代表の小柳拓央でございます。 このページをご覧になられている方は、少なからず塗装に関して問題意識・発注のご検討等をお持ちになられている方であると思います。 単に塗装といっても世の中には塗装品は千差万別あります。 そして当社で扱える塗装も実は、その中のごく一部です。 中にはお客様の要望で初めて扱う素材・塗料・仕様があるかもしれません。 もちろんチャレンジする気は十分ありますし、チャレンジします。 しかし、実際はというと、話が進まないものははっきり分かります。 そこで皆様が新規の塗装業者を探す手間を省くためにも、一塗装屋の話を聞いていただけると幸いです。 1.塗装は、対象物・設備・要求仕様によって異なるもの 実を言うと、塗装は「商売」するには設備に大きく依存するものなのです。 簡単なものなら誰でも自分で刷毛塗り、コンプレッサーとスプレーガンで塗ることができます。 しかし塗装屋としてお客様に満足していただけるレベルに仕上げ、納期に間に合わせ、量をこなすにはそれなりの設備を要します。 さらにお客様の要求する仕様によっても、工程が変わります。 見た目が同じ塗装でも、実際は脱脂や前処理など複数の工程があります。 そのため、塗装屋ごとに設備が違えば、扱える仕事・内容・工程も異なり、結果として見積もり金額もぜんぜん違ったものになっても不思議ではありません。 つまるところ塗装は、工賃仕事なのです。自動ラインで塗っても、職人が塗っても1個は、1個です。しかし、その裏にある段取りや工程の違いで塗装屋の差別化が発生します。 当然、当社でも使用する設備から扱える製品に対して制約があります。 しかし制約を逆手に考えると、例えば大きなラインの塗装工場をお持ちのメーカーさんで数cm角のもの100個が小ロットでコストがぜんぜん合わない場合でも、当社のラインでは十分にコストが合うなんてことがあります。このようなケースは、まさにお互いにWin-Winの関係となり得ます。 最近はこのようなお客さまも多数お取引させていただいております。 制約はあえて以下に公開します。ご参考にしてください。 2.図面だけでは仕事が決まらない? ある種の新規製品の立ち上げとなると、ありがたいことに方々から同じ図面の見積もり依頼のFAX頂くことがあります。 お客様が複数の業者から見積もりを取るのは当然の流れです。 しかし、実際に図面だけ送って見積もりを取り、安いところに発注するという手順で事が進むかというと”?”話が別です。 他の業界では分かりませんが、塗装の場合、塗装の詳細仕様まで図面に反映されることが少ない様に感じます。具体的には、メーカーさんの加工図面を元に加工屋さんが表面処理まで責任を負いお問合せいただくことが、弊社の場合は多いのです。 そこに落とし穴が存在します。よくある例に図面に表面処理「カチオン電着」とか「メラミン焼付け色○○」しかないものがあります。 実際にど ういう製品で、どれだけの品質を要求しているのか、どこが重要でどこが重要でないか、塗装用に設計変更可能か、出来た製品の梱包・運送方法等、話を進める につれコストに反映すべきことが多々あります。また、要求レベルA、B、1級など記載されているものも時たまあります。「レベルAって何ですか?」と聞いても、直ぐに返答がいただけなかったりします。それを無視して、単に見積もりして金額が決まりやってみたらこんなに大変、コ ストが合わないから辞めるというのは、その先のお客さんにとっても迷惑がかかることです。当社としては図面からお話を頂くお客さまには、考え得る懸案事項 はうるさいと思われようが、突っ込んでお尋ねしています。 結果的に継続して取り引きせていただいているお客様にはご支持頂いていると実感しております。 この流れは、今後塗装業界で、より進むと考えています。 3.塗装の設計は、どうしたらよいか? それは、弊社にお任せ下さい。業界の先輩方と金属加工に関する地元地域の先輩方の魂と知見を引き継ぎ、技術士というコンサルタント業務も可能な国家資格のお墨付きを頂戴いたしました。 これは、私の日本のものづくりに貢献する覚悟の証です。しかし、それでも力が及ばないものもあるかもしれません。 その時は、工業塗装業界と技術士会、地域のものづくりのネットワークを駆使して、全力でお手伝いいたします。 4.当社で扱えない仕事は 中には当社で扱えないものも当然あります。 その時は知る限りその種の塗装を得意とする同業の仲間にご紹介致します。 |
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当社で扱える塗装 | |||
塗装種類 | 分類 | 色 | 大きさ・重さ |
静電塗装 スプレー吹きつけ |
調色可 | 高さ1100mm位*幅1000mm *奥行き500mm位 重さ〜15kg位まで(形状による) 主力は、インチ〜フィートサイズです。 |
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カチオン電着 | 黒のみ | 高さ600mm*幅500mm*奥行500mm、箱物は空気抜け、水抜き穴が必要です。 主力はインチ〜フィートサイズ |
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素材 | 鉄・ステン・アルミ・他非鉄・樹脂(一部要相談) | ||
加工形態 | プレス・板金・押出し・ダイカスト・鋳物 | ||